アメリカ不動産と日本の不動産の違い Vol.1
日本とアメリカの不動産取引の違いについて、よく聞かれる質問をもとに解説します。特に「定価より高く売り、その差額をもらうことは可能か?」という日本で見られる商慣習が、アメリカでは通用しない理由や、米国における透明性・交渉スタイルについて詳しくお話しします。
June 22, 2025
大きな違いの一つは、日本では不動産業を行うのに必ずしも免許(宅建)が必要ではないという点です。私が知る限りでは、一つの宅建免許で複数人が不動産業に従事することも可能なようです。
一方、アメリカでは不動産エージェント一人ひとりに必ず個人のライセンス(免許)が必要です。試験の内容も異なり、日本は50問程度ですが、アメリカでは100問(ブローカーは150問+エージェントとしての実務経験4年以上)です。
とはいえ、ライセンス取得の試験では、実際の業務に直接役立つ知識は多く学べません。主に法制度、契約、ファイナンス、時事問題などを学びますが、中には実務には全く関係ないような内容も含まれています。
ライセンス取得後も学びは続きます。私は週に3〜4回のセールストレーニングを受け、日々知識とスキルを磨いてきました。
こうした過程を経て、今の私があります。試験で学んだ知識やトレーニングで培った実践力は実際の業務で非常に役立っており、この積み重ねがあるからこそ、クライアント様に対して正確なアドバイスができるのだと思っています。
この経験こそが、私にとっての不動産業の大きな財産です。人の役に立てること、特に不動産の売買は人生の中でも大きなイベントのひとつであり、その一部を共に成し遂げられる不動産の仕事が私は大好きです。
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